・そもそもEXコインって何?
・どんな特長があるの?
そんな疑問にお答えします!
今回はEXコイン(EXC)をはじめて知った方に向けて、概要をわかりやすく解説していこうと思います。この記事でEXコイン(EXC)に興味を持たれた方はぜひ、他の記事もご覧ください!
EXコインの名前の由来
EXコインは「イーエックスコイン」と読みますが、これは通称です。商標登録されている正式名称は「EXcoin®」となっており、通貨としての表記は「EXC」になります。
このサイトでは「EXコイン」「EXcoin®」「EXC」と3つの異なる表記がされていることがありますが、すべて同じものだと思ってください。
EXコインの「EX」は「Exchange(交換・為替)や「Extra(特別・格別)」から取って現在の名前になりました。
EXコインは仮想通貨ではない
このサイトを訪れる方は「EXコインってそもそもどんなもの?仮想通貨ってことぐらいしか知らない……」という方が大半だと思いますので、丁寧に解説していきます。
まず、EXコインの基礎として知っておかなければならないのが、EXコインは仮想通貨ではないことです。
えっ?仮想通貨じゃないの?
たしかにEXコインは法的には仮想通貨(暗号資産)とされています。しかし、本質的に正しい呼び方をするのであれば「デジタル通貨」が適切です。
EXコインは、なぜデジタル通貨なのか?
それは、EXコインが次世代のデジタル通貨プラットフォームであり、世界の決済システムを代替する機能を備えているからです。
簡単に言えば、世界のお金(通貨)をデジタル化する機能があるってことですね。みなさんの身近なデジタル通貨の例でいくと、PayPayやSuicaなどでしょうか。
デジタル通貨という観点では、PayPayやSuicaなどと同じです。しかし、EXコインは世界のお金をデジタル化するため、他のものとは規模が違います。
さらに決定的に違うのは、国の中央銀行が発行するお金(ドルや円など)をデジタル化する点。このデジタル化された通貨を、中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)と言います。
みなさんが今、手に持っているお札や小銭を、最初からデジタル化してしまおうというわけです。
お金をデジタル化するってことは、スマホでの決済に対応しているの?
EXコインは、国際規格であるNFCに対応しているため、あらゆるスマホとの互換性があります。
NFCは、おサイフケータイやSuica、Edyといった電子マネー決済に導入されている技術です。NFCについてわかりやすく解説している記事はこちら
EXコインは中央銀行が発行するお金をデジタル化する
EXコインの概要
EXコインは以下の2つから構成されています。
- トークン
- EXCプラットフォーム
2つの要素をそれぞれ説明していきます。
トークンは、デジタル上で発行された通貨のこと=EXコインです。そして、EXCプラットフォームは、EXコインを発行するための土台となるシステムのことです。
そのため、EXCプラットフォームがないとEXコインは発行できません。銀行(EXCプラットフォーム)が発行する通貨(EXコイン)といったイメージでしょうか。
中央集権型システムを採用
EXCプラットフォームは、中央集権型システムを採用しています。中央集権型システムは、1つの管理者(コンピューター)が取引情報をまとめて監視・管理します。
ちなみにですが、仮想通貨で有名なビットコインは、複数の管理者(コンピューター)で取引情報を分散して監視・管理しているため、非中央集権型システムと呼ばれています。
中央集権型システムは情報が管理者のもとに集まっているため、監視・管理がしやすいというメリットがありますが、デメリットもあります。
それは、非中央集権型システムと比べると、情報の改ざんや、ハッキングがされやすいことです。
この問題を解決するために、EXCプラットフォームは異なる3つのデータベースを持った3つのサーバーが相互に監視しており、三権分立の形を構成しています。
以下のサーバーA、B、Cがそれぞれを見張っているイメージです。1つのサーバーの中には3つのデータベースが格納されており、1・3・3のシステム(1つの管理者・3つのサーバー・3つのデータベース)となっています。
もし、サーバーAがハッキングされて情報を書き換えられたとしても、残り2つのサーバーが正しい情報を持っているため、元の形に復元することができます。
これが1と2の2つのサーバーしかない場合、片方がハッキングされてしまったときにどちらが正しいかわからなくなるため、少なくとも3つのサーバーが必要となるのです。
もし、2つ同時にハッキングされて情報を書き換えられたらどうするの?
それは事実上不可能なので、心配いりませんよ!
EXCプラットフォームは、0.2秒に1回3つのサーバーが互いにチェックし合っています。
そのため、ハッキングするには0.2秒の間に2つのデータベースを書き換える必要がありますが、それが可能なコンピューターは存在しません。
EXコインは中央集権型システムを採用しており、ハッキングにも強い
EXコインの特長
EXコインを投資対象としてみたときに、代表的な特長が3つあります。
- 世界最高水準のセキュリティ
- 価値の保存
- ローコストオペレーション
実際にはEXコインの長所はもっとありますが、今回はこの3つの観点に絞って解説していきます。
世界最高水準のセキュリティEAL6+
システムの情報セキュリティを評価するものにEAL(Evaluation Assurance Level)というものがあります。EALは、レベルがEAL1からEAL7まである情報セキュリティー評価基準の国際標準です(EAL7が最高レベル)。
EXコインは、EAL6+を取得しているFeliCaを制作した天才エンジニア日下部進さんによって作られているため、EAL6+以上のレベルになると考えられています。
ここで、以下のような考えをする方がいるかもしれませんね。
EAL6+は、どの程度のセキュリティレベルなの?
わかりやすく解説しましょう!
みなさんが普段利用している金融機関(銀行や証券会社)のシステムは最高でEAL4と言われています。そして、絶対に破られてはならない核ミサイルの発射システムはEAL7です。
そのため、EAL6+というのは、核ミサイルの発射システムと、ほぼ同じ水準のセキュリティレベルといえます。
また、EXCプラットフォームは量子コンピュータによる攻撃への耐性があります。この耐性を持つ仮想通貨は、約1万5000種類以上存在するうちの12種類ほどしかありません。なぜ、こんなことを書くのかというと、次のような意見があるからです。
量子暗号化テクノロジー企業「Arqit(アーキット)」の創業者のデビッド・ウィリアムズは、「2026年頃に広範囲な実用化が進む見通しの量子コンピュータは、そのパワーによって、どんなブロックチェーンのセキュリティシステムも簡単に突破してしまうだろう」と述べている。
仮にこれが現実のものとなった場合、既存の仮想通貨(ビットコインやイーサリアムなど)のセキュリティは破られますが、量子コンピューターに耐性のあるEXCプラットフォームは破られません。
価値の保存
EXCプラットフォームは人の手が介入しないため、AIが中央銀行の役割をすべて担っています。AIによって、デジタル上の中央銀行には、EXコインの時価総額の50%以上の法定通貨(USドル)が常に保管されます。
もし、EXコインが値下がりしてピーク値の半分になった場合、これを元手として、買いオペレーション(買いオペ)が行われます。
そのため、価格がピーク値から50%以下には下落しない仕組みとなっているのです。この買いオペは、あの有名な投資家ウォーレン・バフェットがよく使う手法だと言われています。
たとえば、EXコインを1コイン100万円のときに購入し、その後、価格が上昇して1コイン300万円(ピーク値)になったとします。
そこから下降を続けて300万円の半額150万円を下回ろうとしたタイミングで買オペがAIによって実行されるため、150万円以下にはなりません。
これはつまり、買った価格から2倍の価格まで上昇してしまえば、マイナスになることはないと言えます。上記でいえば200万円まで上昇すれば100万円を下回ることはなくなるということです。
そのためなるべく早く価格が安いタイミングで買っておくことが、このEXコインの負けない投資戦略になるのではないでしょうか。もちろん今後伸びるという前提での話ですが。
ローコストオペレーション
EXCプラットフォームは、僅かな電力でシステムが稼働します。
サーバひとつを動かすために必要な電力はわずか7kw/h(毎時電球70個程度)で、トランザクション(取引)に必要な時間は0.2秒。EXCの理論上の決済処理能力は1秒間で20万件です。
また、システムにかけるコストも非常に安く、国をまたいだ取引でも、銀行の10分の1以下の手数料で送金ができます。
世界最高水準のセキュリティで、価格がピーク値の半分にならないという特徴を持ちながら、0.2秒で取引ができ、銀行と比べて手数料も安い
EXコイン(EXCプラットフォーム)の特許
EXCプラットフォームは、通貨・決済プラットフォームの特許として、日本とアメリカで13件の特許が成立しています。その他にも、EUと中国、インドに特許を出願中です。
3つの主要分野すべてを網羅する13件の特許が成立しているデジタル通貨(仮想通貨)は、EXコイン以外に存在しません。このように、EXコインは特許を取ることによって信頼性を担保しているのです。
また、2018年に国際通貨基金(IMF)が発表した、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のための技術に関する11の基準をクリアしています。
EXコインの時価総額と1枚の価格
EXコインを上場時の1コイン1万2000ドル(150万円)時点から保有していた場合、最終目標に到達すると、およそ83倍の100万ドル(1億3000万円)になります。
EXコインの将来的な価格については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
EXコイン(EXCプラットフォーム)とは、高セキュリティでありながら、低コストで全世界の決済システムを代替可能な、次世代のデジタル通貨プラットフォームです。
世界最高水準のセキュリティ、価値の保存、ローコストオペレーションの3つの長所があり、それら全てを網羅する特許によって信頼性が担保されています。
わからないことや、ご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせもしくは、TwitterのDMからお知らせください。私のわかる範囲で、何でもお答えします!
参考本
フェリカの真実:電子マネーからデジタル通貨ヘ
SONYによるFeliCaの開発秘話からEXCの開発経緯までが書かれている本です。EXCに興味をもった方は読んでおくと、より理解が深まると思います。登場人物は主にFeliCaの開発者である日下部進さんですが、後半のEXC事業の話では房広治さんも登場します。
週刊エコノミスト:欧州発世界不況
はじめてEXCが掲載された経済専門の週刊誌です。EXCの特集の前に、似た思想を持っていたリブラについても書かれているので、比較のためにそちらも読んでおくと良いでしょう。
デジタルマネー戦争
EXCの開発者のひとりである房広治さんと、日本で唯一のルール形成戦略機関の研究者で大学教授の徳岡晃一郎さんが、今の世界で起きている「お金のデジタル化」をめぐるテクノロジーの最新動向と、日本企業やビジネスパーソンがグローバルなビジネス環境で戦うために必要な考え方ととるべき戦略を公開しています。もちろんEXCについても言及されています。
3冊ともEXCについて書かれているのでチェックしておいて損はないです!